トピックス

食育だより2020年8月号 暑い夏到来!「汗で失われる成分と必要な栄養補給」

株式会社あしたばマインドの所属するソシオークグループは、学校・保育園・病院・施設等での給食提供を基幹事業として57年の実績を持ち、早くから食育の重要性に着目し、学校・幼稚園・保育園・学童事業所において、様々な食育プログラムを開発し豊富な実績を重ねて参りました。

食育は子ども自身が「食」に対する正しい姿勢や知識を身につけ、健やかに、より良く生きていくための基本です。明日葉保育園では楽しく「食育」を身につけて欲しいと願い、様々な食育プログラムを実施しています。「食育だより」では、明日葉保育園での食育の取り組みや給食レシピ、健康情報等をお届けさせていただきます。

 

さて夏も本番を迎え、暑い日が続いています。外に出るだけで汗をかいたり疲れたりしますよね。

今回は、暑い夏に負けないための水分補給のポイントや水分補給だけでは補えない栄養の補給についてお話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

■汗で失われる成分とは
汗で失われる成分の99%は水分です。残りの1%がナトリウム(塩分)、カリウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルになります。汗をかく理由は、体温の調節に関係しており、人間は常に36.5度前後で体温を保つようできているため、暑い夏や体を動かしたときなどは熱を下げようして多くの汗が出るようになっています。また、汗をかいてないと思っていても常に皮膚や呼気から水分は失われています。

特に子どもは平熱が高いことや、外出の際には地面に近いことなどで大人よりも体温が上がりやすく、気づかない間にも多くの水分や栄養が失われています。

 

■子どもの水分補給について

0歳児:
母乳で栄養を摂取しているお子さんは、水分を取っているから大丈夫と思いがちかもしれません。しかし、夏場の暑い時期は母乳だけでは必要な水分の摂取は足りていません。特に外出先では、母乳はいつでもあげられる状態ではないため、日ごろから麦茶を薄めたものや白湯などをこまめにあげることが重要になります。保育園の活動の中でも、薄めた麦茶を30分~1時間に1回あげています。水分補給できることが大事になるので保育園のコップで飲めないときは家で使っているマグなどを用意していただくなど、子どもたちがどうしたら水分を摂取してくれるかを試行錯誤しながら良い方法を見つけています。

1~2歳:
自分でのどが渇いていることを訴えるのが難しいため、お散歩の前や遊びの合間などにも時間を決めて定期的に水分補給をする時間を作ってあげましょう。歩けるようになり自ら動くことが増えるので活動量も増えます。しかし、体温調節が上手くできない時期でもあるので水分補給がより重要になります。

3~5歳:
自身で水分補給ができるようになりますが、飲むタイミングや環境を作ってあげることが大切です。1時間ごとに水分補給の時間を作ることやのどの渇きを感じたらすぐに水分補給ができる環境を大人が教えることで子どもたちが自ら水分補給を行えるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■夏場に必要な栄養素と食事
 

夏は気温も高く汗をかきやすいため、塩分・水分が汗とともに失われることで消化液の分泌も減り、消化機能が低下します。

そうすると、冷たくて甘いものでエネルギー補給をしたくなり、糖質をエネルギーに変える際に必要なビタミンB群が不足しやすくなります。その結果、十分なビタミンB群が確保できなくなると夏バテを引き起こしやすくなります。

また暑さによる疲労やストレスを感じることでビタミンCも消費されるため、不足しやすくなります。そのため水分補給とともにそれらの栄養を食事を通してバランスよく摂取することが必要です。

~ビタミンを含む食材~ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保育園で提供している給食では、『暑い夏に負けないからだづくり』を8月の献立方針として掲げ、メニューを考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからさらに暑くなる夏に向けて、皆さんも夏バテ防止を意識した食事や水分補給を実践してみてください。

 

<ニュース>一覧へ戻る

矢印