現場力


「現場力」とは

「現場力」とは、現場ではたらく社員が自ら課題や改善点を見つけ、知恵と工夫により現場全員で課題を解決していく「改善」を重ねていく取り組みです。
日々の業務をただこなしていくのではなく、自ら考え実践するナレッジワーカーとしての誇りの醸成や、個人の持続的成長につながるとともに、各現場の意欲向上や組織の活性化にもつながっています。 「改善」とは突然大きく何かを変えるのではなく、小さな差「微差」を積み重ねていくことでやがて大きな差となるものです。

フードサービスや子育て支援、運行管理・移動サービスなどを展開するソシオークグループは、「現場力向上」の取り組みを行っています。「前よりも、もう少し良くならないか」「やり方を少し変えてもっと効率よく仕事しよう」と工夫することで生産性を高め、お客様、働く仲間にもっと喜んでいただける、より良いサービスを提供しようと進化しつづける現場を目指しています。

取組①累計3万件を超える「現場力レポート(改善報告書)」

現場力レポート(改善報告書)

ソシオークグループの1500を超える事業所では、改善の取り組み内容についてビフォーアフターを添えて「現場力レポート」を作成し、提出してもらっています。2014年から始めた「現場力レポート」は2022年度、ソシオークグループで年間8,289枚となり、累計で3万件を超えました。各現場だけで改善活動を終わらせるのではなく、良い取り組みは現場や事業の枠を超えて共有し水平展開を図っています。

取組②年2回の表彰制度「現場力アワード」

現場力表彰制度「現場力アワード」

毎年、数多くの「現場力レポート」の中から特に素晴らしいものを選出し、年に2回、ソシオークグループ「現場力アワード」にて表彰を行っています。選出されたファイナリストがプレゼンテーションを行い、グランプリ・準グランプリ・優秀賞などを決定します。

「現場力」の5つの柱とは

日々の改善のために私たちが
大切にしている5つの柱

現場力の5つの柱(ソシオークグループ)
  1. 5S整理・整頓・清掃
    清潔・しつけ

    現場は全て5Sから入ります。5Sとは、Sから始まる5つの言葉「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」です。まずは整理・整頓・清掃を毎日行います。これを本気でやることで、現場は変わります。良い現場をつくるため、5Sの徹底を行います。

  2. 3Mムリ・ムダ・ムラ

    3Mとは、「ムリ・ムダ・ムラ」です。
    5Sで清潔になったとしても、問題がなくなるわけではありません。ムリなことは、通用しません。必ずどこかで、ほころびが出ます。
    ムダなものも、現場にたくさんあります。そこを探す。そしてムラ、均一性のなさにも問題があります。自分の現場に3Mはないかを本社と現場が一体となって探し、問題を解決します。

  3. 標準化

    問題のアプローチとして、標準化は最大の武器です。標準化がないと、何があるべき姿なのか、わからなくなります。もしくは、人によってバラバラになります。現在の状態が、正しいのか異常なのかわからなくなります。事業所に合わせてマニュアル作成、ルール設定、判断基準を標準化します。

  4. 見える化

    良い現場は問題が見え、悪い現場は問題を深めています。標準を見える化することで、異常が見えやすくなり、働く従業員自ら問題を発見できるようにします。

  5. 言える化

    良い現場は、現場の問題に対する感度を高める現場センサーが、必ず備わっています。自分だけ気づいても解決できない問題があります。仲間や上司に言うことで、初めて顕著になります。しかしながら、言える化はとても勇気がいります。「自分だけで抱え込まずに、チームで解決しようよ」そのためには、何でも自由に言い合える良好な人間関係を築いていないといけません。普段から人間関係が重要になります。

取組③現場力ワークショップ

現場力ワークショップでは、現場の責任者が「現場力」を理解し、日々の現場力の取り組みを進化させるために「現場力とは何か」という講義と「事業所の現場力について」をテーマにしたグループディスカッションを実施しています。
昨年度から株式会社シナ・コーポレーション代表取締役の遠藤功先生に代わり、遠藤先生の指導を受けたソシオークグループ現場力のエバンジェリスト(伝道師)が現場力ワークショップの進行を担当しています。
https://www.socioak.com/20220729/

現場力ワークショップ

取組④現場力の伝道師
「エバンジェリスト」

2014年から開始した「現場力」を、これまで以上に現場へ浸透させ「最強の現場力」に高めるため、新たな役割として「エバンジェリスト」を新設します。エバンジェリストとは、“現場力”をソシオークグループ内に広め、「“最強”の現場力」に高めるための中核的役割を担う「伝道師」です。
「エバンジェリスト」は、現場力の活動拠点となる「点」を増やし、深め、事業所の社員同士の連携による「線」を生み出し、最終的にはソシオークグループで働くすべての人が現場力推進を担う「面」にするために必要な施策を企画し、推進します。
2021年度から「現場力アドバイザー」をスタートし、エバンジェリストと共にすべての現場へ「現場力」の浸透を図ります。

現場力の伝道師エバンジェリスト

取組⑤現場力に取り組む
社員インタビューの実施

現場力に取り組む現場の社員インタビューをウェブ社内報「SOCIOWEB」にて発信。現場力レポートに取り組んだ背景や、現場力に取り組む思いなどを伺っています。

 

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現場力インタビュー Vol.2「CS向上の取り組み」
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